山わんこ ボクの足あと🐾

山登りを中心に、旅行等で訪れた色々な場所のご紹介をします

奥秩父縦走路⑥:危険いっぱい❗ 奥秩父の旅

今回、大長編です。スミマセン。山のブログで、2泊3日なものですので。



以前のブログで「奥秩父縦走路全踏破」を書いたことがありました。今回はその関連の山旅です。
奥秩父縦走路 全踏破プロジェクト - 山わんこ ボクの足あと🐾


まず、現在の踏破状況をご説明します。地図でお見せすると、「奥秩父縦走路」はこうです。

長野県の瑞牆山から埼玉県秩父の三峯神社に至る全長約58㎞の縦走路。


赤い太線の部分が未踏箇所です。前国師~雁坂峠雁峠~雲取山。約33㎞が未踏です。今回は後者、雁峠~雲取山、約18㎞を歩こうと思います。


日程は4月30日(日)~5月2日(火)の2泊3日。


当初は、
1日目:新地平バス停~雁峠~笠取山~将監小屋(宿泊)
2日目:将監小屋~飛竜山~三条ダルミ~雲取山~三条の湯(宿泊)
3日目:三条の湯~お祭バス停
‥‥‥という計画を立てていました。
ところが週間天気予報では、1日目の天気が雨。天気が荒れるとも言っています。そこで計画を変更し、逆コースで歩くことにしました。最後の日に歩くつもりだった「三条の湯~お祭バス停」は殆どが林道歩きなので、1日目、ここを歩くだけなら、たとえザアザア降りの雨であっても危険はありません。


前置きが長くなりましたが、そんなこんなで当日を迎えました。



1日目:4月30日

お祭バス停
JR青梅線終点・奥多摩駅から丹波行バスに乗り、約40分。ここがスタート地点です。「三条の湯」まで10㎞。これが今日の行程です。



先述のとおり今日は殆どが林道歩き。



水の音が心地良い。



何ヶ所か橋がありました。



林道終点です。



ここからは山道ですが、割と整備されていて歩きやすい道です。



川の音を聞きながら歩きます。



晴れてはいないけど新緑が綺麗です。



建物が見えます。



山小屋に着いたようです。



三条の湯
林道終点からわずか30分で着きました。今日の宿泊地。



コーヒーブレイク☕。



夕食です。
明日からが本番。今晩はゆっくり休みましょう。



2日目:5月1日

今日の行程は、ここ「三条の湯」から奥秩父縦走路の三条ダルミへ。まず雲取山に登り、三条ダルミに戻り、飛竜山将監小屋へ。
歩行距離は16.4㎞。縦走路上での歩行距離は11.5㎞。3日間で一番ハードな日になりそうです。



雲取山へスタート。



しばらくは沢の音を聞きながらの歩行でした。



天気は、昨日の雨を引きずってか、靄がかかっています。小雨が降ったり止んだり。



ハシリドコロが咲いていました。毒草です。



登山道、歩きやすかった昨日のそれと変わり、本格的な山道です。時々ヒヤッとする箇所もありました。



道標です。三条ダルミのようです。



三条ダルミ
奥秩父縦走路に立ちました。



ここから雲取山へ。急登でした。ひたすら登ります。



ひたすら登ります。



視界が開けます。



雲取山頂避難小屋



山梨百名山の山頂標識です。しかしここは本当の山頂ではありません。



少し離れた場所に山頂はありました。



雲取山 標高2017.1m
そして、縦走路全踏破プロジェクトの終盤につながりました❗

  


現在の天気。陽は射しています。しかし朝方の靄が切れず、ガスで展望が利きません。
石尾根がチラッと見えただけでした。



では、さらに縦走路を行きましょう。



先程の三条ダルミに一旦戻ります。



次なる山は飛竜山



さて、ここから飛竜山への登山道ですが、歩いていて結構怖かったです。基本、道幅が狭い。



そして、注意して歩かないと足を踏み外して滑落するのではないかという箇所が多々ありました。そういう箇所の写真をもっと撮っておけば良かったです。後悔❗



こういう橋が沢山ありましたが、これも怖かったです❗ その怖さ、歩いてみないと分からないでしょうね。昨日の雨で濡れていたので更に怖かったです。



クモイコザクラという花だそうです。サクラソウの仲間。



バイカオウレン
朝ドラ「らんまん」第一週に出ましたね。結構咲いていました。



さて、ここは飛竜山頂上への分岐ですが、汚れていたので見落としてしまい、10~15分ほどのロスタイムを作ってしまいました❗

 


山頂への道は倒木などがあり、荒れていました。



山頂に到達。



飛竜山 標高2077m

  



展望は全くありません。



シャクナゲの木です。花期は綺麗でしょうね。



飛龍権現神社
山頂から下った所にありました。小さな神様ですが、どうやら飛竜山は信仰の山として古い歴史がありそうです。



さらに縦走路を行きましょう。次は今日の宿泊地・将監小屋です。



またバイカオウレンの群落。



この頃になると、展望は相変わらずですが、雨は完全に上がりました。



❗❗
何なんだ、登山道が崩落しているではないか❗ もう唖然です。どうやって向こうに渡るんだ? 引き返さなければいけないのか?



実は先程の飛竜山でボクと同年代かな?というご夫婦にお会いしたのですが、将監小屋から来たと言っていました。ということは彼らはここを通ったのだから、越える手段があるはずです。



よく見ると、崩落個所の上の部分によじ登って渡った跡がありました。何人かの登山者がそうやって通ったのでしょう。それにしても危ないよなぁ。


実は下山してから丹波山村役場に電話でこのことを話したのですが、担当者は「将監峠はお隣の甲州市になるので、そこだとうちなのか甲州市なのか、どちらか分かりませんねぇ。視察に行くとしてもいつになるか今は分かりません。すぐに対応は難しいです」みたいなことをのたまっておりました。沢山の問題を抱える役場にとって、たかが山登りごときということなのでしょうか?。市町村にはHPがあるので、甲州市ともう一度丹波山村に連絡しようと思います。修復がすぐに出来ないことは分かります。だけど、甲州市なら将監小屋と将監峠に、丹波山村なら飛龍権現神社に、「通行止」か「危険注意」の看板か何かをしてほしいです。
くれぐれも事故が起きませんように。



しかし今日は歩行時間的にキツイ。少なくともムラゴン・ブログで山をやるようになってから最長。まぁ、年齢をとったため歩みが遅くなったこともあるだろうけど。



山小屋への標識発見❗



山小屋が見えてきました。



将監小屋
今日の宿泊地です。これまではコロナのため、テント泊のみでしたが、この春から小屋泊が再開になりました。



夕食のカレー。小屋泊は他に3人いましたが、食事付きはボクだけ。お話だと、予約をしたのが前日だったので素泊まりしかお受けできませんということになったようです。
長かった2日目、無事終わりました。



3日目:5月2日

最終日です。この日の行程は、まず、ここ将監小屋から将監峠に上がり、唐松尾山笠取山雁峠へと縦走。雁峠で雁坂峠からの踏破済みの路とつながります。雁峠から新地平バス停へ下山します。歩行距離13.8㎞。縦走路上の歩行距離は6.7㎞。



出発です。ここをわずかに、緩やかに登り‥‥‥、



将監峠
昨日は登山道、怖い箇所が多かったですが、今日はどうでしょう?



おおっ❗ 木々の間から南アルプスが見えます。



今日は快晴です。やっと眺望が楽しめそう。



今度は富士山🗻 今回の山旅で初めて富士山を拝めました。



まずは最初の山、唐松尾山へ。



山頂が見えてきました。



唐松尾山 標高2109.3m
狭く眺望も優れない。しかし標高では今回の山旅の最高峰です。シャクナゲが群生しているので、花期は綺麗でしょう。



さあ、次はいよいよ笠取山。笠取山は奥秩父の隠れた名山。ボクも登るのは今回が初めて。今日は天気がいいので楽しみです。



下ります。



途中の道でまた富士山。これは今回の富士山のベストショット❗ 雲一つなく完璧です。



そしてこちらは南アルプス。本当に今日は天気が良くてよかった。


富士山を見ながらの歩行。



大きく下ります。


なだらかな道。今日の道は昨日のような怖い箇所はありません。



道標です。笠取山への分岐。



岩場を登り‥‥、



山頂に着いたようです。



笠取山 標高1953m
変だな? いい山の筈なのに、何故、山梨百名山の山頂標識がないんだろう?



で、眺望は‥‥、まず富士山。少し雲が出ていますが、いい状態で見れて良かったです。



南アルプス。途中の登山道でも見ましたが、山頂から見ているのだと思うとやはり感動が違います。



では下山です。今回の山旅の最後の山を下りましょう。



下山をしているのですが、このようなピークを通ります。



そしてこのピークに‥‥、



沢山の登山者が休憩しています。さらに‥‥、



何とここに山梨百名山の山頂標識。本当の山頂は先程の場所なのでしょうが、見晴らしの具合、休憩場所としてはこちらの方が良さそうです。



改めて富士山。また見られて嬉しい。



南アルプスもアゲイン。



さて、今度こそ下山ですが、この傾斜の凄さ、分かりますか? 中々怖い下りでした。逆に登りで歩くのもキツイでしょうね。



ミネザクラでしょうか? 下りの途中で見ました。咲き始めたばかりです。



下り切り、緩やかに歩きます。



笠取山を振り返ります。



小高い丘を登ってみると‥‥、



小さな分水嶺
この「分水嶺」というのが、笠取山の重要なポイントなのです。このピークの東側に降った雨が荒川に、西側に降った雨が甲府盆地を南下して富士川に、南側に降った雨が多摩川になるのです。



分水嶺を下りて道標です。雁峠へ。



雁峠避難小屋を過ぎて、




雁峠が見えてきました。



雁峠
標識が倒れています。

しかしこれで、縦走路全踏破プロジェクトの雁坂峠からの路につながりました❗



ここからは南アルプスが見えました。



先程の笠取山です。



今回のプロジェクト完了。バス停のある新地平へ下山しましょう。



雁峠からの下山道には渡渉(沢や川を歩いて渡ること)する箇所が何ヶ所もありました。



あちこちに咲いていたハシリドコロ



ヤマザクラも見られました。



傍らを流れる広川。



道は林道になりました。



ゲートです。



舗装された道になります。



下界が見えてきました。



国道に出ました。



新地平バス停
長かった山旅、とうとうゴールです❗



ここからバスでJR中央線・塩山駅へ


歩行時間
1日目:  2時間55分
2日目:10時間22分

3日目:  6時間51分


コースタイム詳細はHPをご覧ください。


YAMAPの活動日記です。


全踏破プロジェクトの踏破状況、このようになりました。赤い太線が未踏箇所です。

残り14.9㎞


長いブログになってしましました。ここまで読んで頂きましてありがとうございました。