奥多摩・日ノ出山と深沢小さな美術館
今日のブログのテーマは、「山を下りた後、美術館に立ち寄るハイキングコース」です。
東京都あきる野市深沢に「深沢小さな美術館」があります。ここは、造形作家・友永詔三さんの美術館です。
「友永詔三って、誰?」という方には、昔、NHKでやっていた人形劇『プリンプリン物語』で人形造形を担当した人、と言えば「あぁ」と思われる方も多いんじゃないかと思います。
美術館のHPありますので、ご覧になってください。
この方の美術館は、昔、檜原村の「払沢の滝」にあって、浅間尾根のハイキングの後で立ち寄ったことがありました。最近、また行ってみたいなと思ったところ、場所があきる野市の深沢に移ったとのことでした。それで、新しい場所も、前のように山歩きの後で立ち寄れないかなと調べてみました。
「山と高原地図 奥多摩」で見てみました。‘金比羅尾根’というのは、御岳山・日ノ出山から五日市へと延びている尾根ですが、この尾根から深沢に降りる道があるみたい。
「この道を使えば、御岳山・日ノ出山ハイキングの後で、美術館に立ち寄れるんじゃないか?」
そんなわけで、今回の山を計画してみました。
いやぁ、前置きが長くなりましたが、ここがスタート地点です。JR御嶽駅からバスとケーブルカーに乗り継ぎ、御岳山駅にやってきました。
御岳神社へと続く参道を歩きます。
舗装されていて山道ではないけれど、傾斜がキツイ。
御岳神社に着きました。
石段を登って‥‥‥。
お参りです。今日の天気、崩れませんように。無事に美術館に着きますように。
元来た道を引き返します。
御岳山ケーブル方面と、日ノ出山方面に分かれます。
山道らしくなってきました。
また鳥居が現れました。多分、この道は、反対側・秋川方面からの御岳神社への参道なんでしょう。
日ノ出山に向かって高度が上がります。
この十字架は、青梅市と日の出町の境界です。
東屋です。山頂に着いたようです。
日ノ出山、山頂の標識。
晴れていれば、同じ奥多摩の大岳山、三頭山、さらに富士山が見えるようですが、今日は生憎の曇り空。
さて、頂上を後にして、美術館に向かいます。
「金比羅尾根」に向かって進みます。
「つるつる温泉」方面と分かれます。ちなみに「つるつる温泉」も、日ノ出山から下山の人気コースのようです。
上養沢との分岐。とにかく金比羅尾根(金比羅山)の方角へ。
金比羅尾根へと続く道。
ここは、麻生山に登って金比羅尾根に向かう道と、山を撒いて金比羅に向かう道との分岐です。麻生山、せっかくだから登ってみましょう。
麻生山に到着です。
北東の方角に展望が開けていました。晴れていれば棒ノ折山、遠くは筑波山が見えるようです。
麻生山からの下り道。この通り険しい道でした。
先程の撒き道と合流します。
途中で視界が開ける。
あれは日ノ出山です。
「タルクボの峰」何でしょう? ちょっと寄ってみましょう。
送電線鉄塔の立つピークでした。とくに展望ありません。
さて、ここが今日一番の問題の場所です。例の金比羅尾根から深沢へ下山する分岐点なんですが、現地に来てみると、それを表示する道標がありませんでした。
写真の「あじさい山 深沢山抱きの大カシ」という分岐の道標ですが、そちらに進むのは間違い! 全く行けないわけではないかもしれませんが、そちらに進むと美術館まで大回りになるようです。
しいて分岐の目印になる物と言えば、この東京電力?の標識。これはさっきの分岐の道標の少し手前にあります。そして、よく見ると、山道があります。これが深沢への下り道なんです。
スマホのアプリで「YAMAP」というのがあります。これ、GPSで山での現在地が分かるんですが、それのおかげで間違わずに済んだ次第です。要はこの道、あまり歩かれていないんでしょうね。一応、山道になっていますが、今まで歩いた道に較べると少し荒れています。
送電線の鉄塔です。ここで、さっきの尾根道から深沢まで半分来たという感じです。
「JA」って何? 農協のJA? まぁ、目印になるかもしれないので撮っておきました。
沢の音が聞こえてきました。
林道と合流です。やれやれ、これで安心。あとはこの道に沿って下るだけです。ちなみにこの道、しばらくすると舗装路になりました。
歩いていると、所々にこんな木の人形がありました。可愛いけど何でしょう?
やった!美術館に到着! でも、ここにもありますね、木の人形。
あとで美術館の女性館長にお聞きしたら、これも友永詔三さんが作られた物で、ジィージィーというのだそうです。美術館のマスコットですかね。美術館だけではなく、この深沢にあちこちに置かせてもらっているんだそうです。
ハイキングとしては、ちょっとアドベンチャーがあったけど、今日一番の目的地に到着できて感激。
これはチケットです。入館料500円。中ではスリッパに履き替えました。
この写真は、ボクが写した物ではなくて(館内は一応撮影禁止でしょうから)、もらったパンフレットの中の写真をスキャナで取り込んだ物です。これ、無断掲載になっちゃうかな? 館長さん、スミマセン。
『プリンプリン物語』は、まぁ、子供向けの人形劇でしたが、こうして友永さんの作品を見て感じたことは、幻想的で大人のアートだなぁ、でした。美術館の中、小さいながら不思議な空間でした。
カフェのコーヒーで一服。スィートポテト付きです。ジィージィーに500円と書いてありますが、美術館入館者は400円だそうです。飲み干して、「ご馳走様でした」と言ったら、館長さんが「あら、お替り持ってきたのよ」と言われ、もう一杯ご馳走になっちゃいました。
山の後で美術館に立ち寄る。何か温泉に立ち寄るのとは違う意味の清涼感を感じました。
ちなみにこの「深沢小さな美術館」、ボクのHPでも紹介文を書きました。HPも見てもらえると嬉しいです。
美術館からJR武蔵五日市駅までは徒歩40分くらい。バス便はありません。館長さんが「タクシー呼びましょうか?」と行ってくれましたが、道も分かりやすそうだったので歩きました。ちなみに駐車スペースはありますから、普通にマイカーでの来館OKです。
しかし、金比羅尾根から深沢へ下りる道、何とかならないかなぁ。分岐の道標を設置するなどして、整備されるといいんだけど。今日のコース、面白いと思うんだけどなぁ。
閲覧ありがとうございました。コースタイム詳細は、例のとおりHPをご覧ください。
YAMAPの活動日記です。
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