中山道 桶川宿散策と遠山記念館
山岳サークルで企画された歴史探訪に参加しました。
訪れたのは、埼玉県桶川市の中山道。
中山道桶川宿は、近隣で生産される農産物(とくに紅花)が集まる場所として賑わい、宿場として栄えました。
街道沿いに残る江戸時代の建物からは、当時の面影が感じられます。
木戸址
江戸時代の宿場町は両端に木戸が設けられていました。こちらは江戸寄りに設けられた「下の木戸址」。木戸の門は、夕方に閉ざされ、朝に開けたといいます。現在は石碑があるのみです。
島村家住宅土蔵
島村家は紅花と穀物で財をなした問屋でした。この土蔵は天保の飢饉の時、飢餓に苦しむ人々のために建てられ、「お助け蔵」と呼ばれました。三階建ての珍しい土蔵です。
小林家住宅
江戸時代末期に旅籠として建てられ、後に材木商の小林家の物にされますが、外観は当時の旅籠屋の面影が残されています。
矢部家住宅
この日は外壁工事で幕が掛かっていたので、これはお借りした画像。矢部家は穀物問屋で紅花商人としても名を成しました。土蔵造りの店蔵が貴重です。
桶川宿府川本陣跡
埼玉県内の中山道で現存する唯一の本陣。
この本陣は、明治天皇の北陸行幸の際の行在所にもされたようです。
龍谷山・大雲寺
足立坂東33霊場の2番札所
曹洞宗の寺院で、桶川本陣当主である府川家の墓所です。
鐘撞堂。
石仏群。落葉の様が晩秋を感じられます。
3体のお地蔵様
右側のこのお地蔵様は「女郎買い地蔵」と呼ばれています。「夜ごと人間に化け、宿場の飯盛り女に会いに行った」という不思議な伝説があるのです。
その背中には鎹(かすがい)が打ち込まれています。女の所に行かせないよう鎖に繋いだのだそうです。
桶川宿散策を終え、バスで移動します。
ここは埼玉県川島町。上を走るのは高速・圏央道。
のどかな田園の中を行きます。
次に向かうのは遠山記念館。
遠山記念館は、ここ川島町出身の日興証券創立者・遠山元一の屋敷。
ロビーに飾られていた女性像の彫刻。
遠山元一のコレクション等が展示された美術館。
重厚で典雅な遠山邸。
静寂の邸内には幽玄の趣がありました。
大人の遠足といった感じの今日の歴史探訪でした。
閲覧ありがとうございました。
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