山わんこ ボクの足あと🐾

山登りを中心に、旅行等で訪れた色々な場所のご紹介をします

🗻あおいちゃんルートで富士山へ❗:本編デス


我が国の最高峰・富士山。一度は行ってもいいかなと思って、今回行ってまいりました。
アニメ「ヤマノススメ」で、あおいちゃんたちが歩いたのは、須走ルートで登り、山頂でご来光を見て、宝永山に寄り道しながら御殿場ルートで下山。名付けてあおいちゃんルートで富士山にアタックです。



出発日の前日。富士山地方の天気予報を見ました。すると‥‥、

予定している7月31日、8月1日、ともに☂マークが付いている‥‥。



そりゃあないだろう❗ 休みも取って、計画も立てて、山小屋だって予約したんだぞぉ。
今さらやめられないよぉ。😂😂😂


とにかく行くだけ行ってみよう、状況によっては撤退することも考えて‥‥、
ということになりました。


1日目:雨と高山病が怖かった‥‥

小田急線・新宿駅
6時40分発の特急ふじさん。JR御殿場駅まで一本で行けます。
御殿場到着は8時13分。


これは御殿場駅のホームから見た富士山。雲が掛かって全然姿が見えず。
山の方の天気、荒れているのかなぁ。



御殿場駅からバスで登山口まで。外国人登山者もいます。



須走口五合目
須走ルートの登山口に着きました。



山荘 菊屋
お食事のできる山小屋。あおいちゃんたちは、まずここでお食事タイム。高地順応のためでした。


ボクもそれに習います。高山病対策に高地順応は大切です。

注文したのはきのこラーメン



スタートです。今日の予定は本八合目まで。胸突き江戸屋に宿泊。
予想歩行時間は4時間15分。



ここで登山の受付。富士山保全協力金として、千円払います。


最初は石段?

古御岳神社
それで石段だったのか。



登山の無事を祈りましょう。


いよいよ山道になります。



この辺りの登山道、こんな感じで石が転がっていました。見るからに火山の石です。


ここから富士山が見えると思うのですが、ご覧のとおり。


今は大丈夫。でも、やっぱり降られるかもしれない。



ホタルブクロです。


ガスが漂う登山道。ホント、雨が心配です。



とにかく進みましょう。



さすが世界遺産の山。外国人登山者、頑張ってます。



六合目 長田山荘


「富士山では『六根清浄』(ろっこんしょうじょう)と唱えながら登るのが昔ながらの習わしらしいですよ。‥‥高山病の予防にもいいんですって」
ここなちゃん、良く知っていますね。彼女、中々秀才なんです。



六根清浄、ろっこんしょうじょう。
今日は高山病も心配です。


青空も覗く今の天気。でも、よく言われているとおり、山の天気は変わりやすい。



森林限界を超えたみたい。こんな所で大雨にザァ~とやられたら恐怖だ。



ミヤマアキノキリンソウ。もう咲いているのか。



本六合目 瀬戸館
標高2700m。まだ高山病を気にする高度ではない。


テーブルには何故かアヒル。



「ヤマノススメ」、こんなところもリアルに再現しています。
ここなちゃん「カワイイですぅ」
ほのかちゃん「面白い」



さらに進みましょう。



ガスが漂っています。いつ雨が降り出してもおかしくない。



オンタデという花だそうです。今回、沢山見られました。


富士山の山頂かな? 初めて姿を現しました。



「二十六夜」と書かれた碑。月待ち信仰ですね。



次なる山小屋が見えてきました。



七合目 太陽館
標高3090m❗ そろそろ高山病のことも考えなければいけません。


色々とメニューがあります。もうお昼も過ぎています。



あおいちゃんたちは豚汁を食べていました。かえでさんによると、ここのご主人の自慢料理なのだそうです。



‥‥が、豚汁らしき物が書かれていない❗
小屋番のお兄さんに聞いたら、「今は人出がなくて出来なくなったんですよ」とのこと。



やむなくコーヒーを注文し、持ち合わせのお菓子でお昼としました。



進みましょう。今日泊まる山小屋まで、ゆっくり歩いて2時間というところかな。



また山小屋です。



本七合目 見晴館

標高3200m❗
これまでボクが登った山で一番高い山は、標高第二位の南アルプス・北岳3192mでした。今、それを超えた。



「ヤマノススメ」では、あおいちゃん、ここで軽い高山病になりました。そこで体をリセットすべく、ひなたちゃん付き添いで急きょ宿泊することになったのが、ここ見晴館。


取り出したアイテム「食べる酸素」。今のところ高山病の気配はないけど、転ばぬ先の杖です。


雨は心配だけど、焦って歩かない。時々立ち止まって深呼吸して呼吸を整える。
高山病になってたまるか。



雲が凄い。目の前です。



道標が見えます。



ここで山梨県側の吉田ルートと合流するようです。



八合目 下 江戸屋
天皇陛下が泊まられたみたいです。


そして‥‥。あぁ、ここで



でも、いい方です。今日の山小屋まで、あと20~30分。もっと何時間も雨の中を歩くかと心配していましたから。



山小屋が見えます。あそこが本八合目でしょう。



まもなく本八合目。



本八合目 胸突き江戸屋
今日の宿泊地に到着しました。


くつろいでいる宿泊者たち。



ディナータイム。



カレーライスとハンバーグ。お水がコップに少々。おかわりはナシ。
標高3千mの山小屋です。いただけるだけ感謝です。本当に足りないと思われる方は、ご自分で副食等を用意されるといいでしょう。


小屋の目の前を漂う雲。明日はいよいよ富士山に登頂。天気はどうなんだろう。無事に登頂できるかな。




2日目:最高峰でご来光


今日の予定。富士山に登り、ご来光を拝む。宝永山に寄り道しながら御殿場ルートで下山。
予想歩行時間は6時間50分。


出発の準備をしている登山客。時刻はまだ深夜2時前❗



草木も眠る丑三つ時❓ これは幽霊も遠慮しますな。



山の方を見上げると無数の光。ご来光登山をする人たちのヘッドランプです。



こちらは下から登って来る人たちの光。



八合五勺 御来光館
このルートで最後の山小屋。



これ、何を撮ったのかというと、下界の夜景です。実際はもっとキラキラしていましたが、カメラだとこの程度。でも、今天気は悪くなさそうです。


暗い中で何か見えます。



九合目
山頂まであと400mとあります。


お助けアイテムをまた出しました。



進む夜行軍の光。



九合目からは岩場が多くなります。



安全ベストを着けているのは誘導係のお兄さん。夜中の1時からここに登って来て仕事をしています。こりゃあキツいでしょうね。この寒さの中でジッと立っているだけみたいなものなのですから。



歩く人たちの先に、何かボンヤリと見えるのだけど‥‥。



狛犬❓️

そして鳥居❓️ 頂上の浅間大社奥宮です❗

吉田口頂上 標高3713m
とにもかくにも、富士山の頂上に立ちました❗



頂上に着くと扇屋さんというお土産・お食事処があります。


メニューも色々。



注文したのはおしるこ。
‥‥お湯を入れてすぐ食べられるインスタントのおしるこってありますでしょ❓ それでした😂。
いや、ゼイタクを言ってはいけない。こういう場所で、食べられるだけありがたいのです。
多分、空気が薄いからお湯を沸かすのも大変かもしれません。



外では、ご来光を待つ登山者たち。



黎明。


段々明るくなってきた。


よく見ると雲海が凄いです。



御来光❗
時刻は4時50分でした。





書いていませんでしたが、多分、久須志神社の奥宮。お詣りしましょう。




これからのコースですが、ご存知のとおり富士山は火山で、今立っているのは頂上の火口。火口のお鉢を歩き、その中で一番高い場所、剣ヶ峰に行きたいと思います。そこで正真正銘の日本の最高峰・富士山に登頂したことになります。



あそこに見えるのが剣ヶ峰。ここから30分くらいです。



依然として美しい朝日。



雲海です。



富士山の火口をお鉢巡り。



剣ヶ峰が迫る。



今回の山旅、最後の登り。



と、突然渋滞です❗


みんな、この山頂標識で記念写真を撮るべく並んでいるわけです。



富士山・剣ヶ峰 標高3776m
日本の最高峰に今、立ちました❗



改めて、最高峰からの眺望。


では、下山しましょう。



再び富士山の火口。



もう一カ所、頂上で寄りたい場所があります。



富士山頂郵便局
朝6時に開きます。


ひなたちゃんは自分の家に、あおいちゃんは未来の自分に宛ててハガキを出していました。



ボクも自分の家と知人に出すべくハガキを用意していました。富士山の消印を押してもらおうと思います。



‥‥と、ここも行列❗ 考えること、みんな同じですね😅。



富士山頂奥宮
ここも参拝しましょう。


銀明水・御殿場口頂上 標高3712m
御殿場ルートで登って来た人の頂上。

ここから下山して、宝永山に寄り道しながら御殿場口新五合目を目指します。



富士山に別れを告げます。



見下ろすと雲海。



休んでいる登山者たち。



ここはどこでしょう?



八合目
見晴館という山小屋があったみたいですが、閉鎖して取り壊されたようです。



しばらく歩くと山小屋が見えてきました。



七合九勺 赤岩八合館
御殿場ルートで登って来た人にとって最後の山小屋になります。



下界を見下ろしてみると‥‥、



よく見ると海が見えます。駿河湾でしょう。



イワツメクサ。御殿場ルートでポツリポツリと咲いていました。


山小屋です。



七合五勺 砂走館
先ほどの赤岩八合館から30分くらいの距離でした。


少し歩くと‥‥、



七合四勺 わらじ館
御殿場ルート、この先は最後まで山小屋ありません。



あれも山小屋みたいだけど‥‥?



七合目
閉鎖された山小屋。日の出館という山小屋だったようです。



大砂走り
これは御殿場ルート下りコースでの名所というか名物です。



このような道が、ほぼゴールの新五合目まで続くのです。


かえでさんが、「ヒャッホー」と絶叫しながら勢いよく駆け下りていました。この日も実際にやっていた人がおりました。


今日は御殿場下りルートを一旦外れ、寄り道します。



目指すは宝永山。宝永山とは、江戸時代の宝永4年(1707年)の宝永の大噴火で誕生した富士山最大の側火山。



道はなだらか。ほとんど傾斜ありません。



到達したみたいです。



宝永山 標高2693m



丁度、雲が掛かったため、宝永の大火口は覗けませんでした。これ、少し火口ぽいものが見えますかね❓



しかし、振り向くと富士山の山頂が見えました。


先ほどの道標から御殿場ルートに戻ります。



と、御殿場ルートのあの大砂走りに戻ると、濃いガスの中❗
上から見下ろした時に見えた雲海の中にいるのでしょう。


次郎坊
延々と続く白い道。


看板です。400m先に「たべもの、のみもの」❓



大砂走りのゴール。その先にテーブルが見えます。



大石茶屋
御殿場ルートで下りてきた人間にとって、もうここはオアシスでした。



注文したのはカツカレー。



デザートにかき氷。ボクにしては大奮発です❗


ゴールの新五合目は、ここから10分ほど先ですが、バスの時間まで1時間半以上あります。ゆっくり休みましょう。



大石茶屋を後にして新五合目へ。今回の山旅、まもなく終わり。



看板です。何か登山口っぽい。



御殿場口新五合目
ついにゴールです。



小さなおみやげ屋さんが一軒あるだけでした。やはり大石茶屋での時間調整、大事でした。



ここからバスで御殿場駅へ。


歩行時間
1日目:4時間33分
2日目:5時間45分


コースタイム詳細はHPをご覧ください。


富士山に登ってみようかな、という方へ
これは、登山はしないんだけど、富士山には登ってみたいな、という方のために書きました。ボクのように山をされている方には釈迦に説法なので、読み飛ばしてください。


あくまで、ボクが歩いたコースでの感想ですが、富士山は決して難しい山ではなかったなというものでした。
1.危険個所がない
登山道はよく整備されています。クサリ場など、滑落して谷底に真っ逆さまという場所もないし、岩がゴロゴロして歩きにくい、下手な歩き方をしたら足をひねってしまう、という場所もありませんでした。
2.つらい登りがない
これも、あくまで今回ボクが歩いたコースについてです。富士山よりもキツい登りの山はいくらでもあるのではないかと思います。人気のある山梨県側からの吉田ルートも同じではないかと思います。最近のボクのブログで読んでいただいた物で言えば、奥多摩湖から登った三頭山 https://yamawanco.muragon.com/entry/198.html
日光男体山 https://yamawanco.muragon.com/entry/201.html
こちらの方がキツかったです。普通に体力のある人ならバテる心配はないと思います。


ただし、しっかりした準備はしましょう。まず道具です。とくに大事なのが防寒具です。標高3700mを超える富士山の山頂部は、真夏でもかなり寒い。ご来光を見ようという人は真夜中から山頂で待機していますが、これは真冬並みの寒さです。今年の場合、富士山山開きと同時に何件か遭難死亡事故が発生していますが、ほとんどが低体温症によるものです。防寒対策が不十分だったとしか考えられません。防寒具は命に関わりますから、しっかり準備しましょう。もう一つ、しっかりした物を用意してほしいのは。最低でもトレッキングシューズくらいは使った方がいいと思います。いずれにしても、登山用品店で相談してアドバイスしてもらいながら、しっかりした用具類を準備しましょう。
道具と同じくらい大事なのは登山プラン。弾丸登山のような無理な計画は禁物です。どこか途中の山小屋で一泊するのが理想です。富士山を日帰りで登るのは、高山病の危険があります。


以上のことを注意すれば、富士山は怖い山ではありません。日本のシンボルである富士山を楽しむことができると思います。




初めて見た新札。そういえばニュースで言っていたな。すっかり忘れていました。



長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。