乾徳山 奇岩、巨岩が続く稜線の山
今回訪れる山は、山梨県の乾徳山。
山域としては奥秩父の山になります。夢窓国師が修行した山と云われています。
遠目に見ると普通の山です。
しかし、山頂直下にこのような岩場があるのです。これはほんの一部。奇岩、巨岩が多いのが乾徳山の特徴なのです。中々険しそうな山です。
徳和駐車場
スタート地点です。平日の早朝なので、登山者の車、少ないです。この日は東京で木枯らし1号が観測されたとか。標高は2000mを超える山です。寒いだろうな。
登山口に向かって歩きます。1㎞以上あるようです。
乾徳神社
少し歩いた所に神様です。
登山の無事を祈りましょう。
林道を歩きます。
乾徳山登山口
いよいよ山道です。
最近、問題になっていますね。出っくわしたりしませんように。
樹林の中の登山道。
高度を上げていきます。
少しガレ場の登り。
何か標識が見えてきました。
駒止
ここまで馬が歩いて来たということなのでしょうね。
大きな岩も点在します。
登山口から1時間ほど歩いただろうか。
また標識。
錦晶水
湧き水がありました。冷たい水です。
少し歩くと樹林を抜け、草原状の場所に出ました。
道標が見えます。
国師ヶ原
大平高原からの登山道と合流します。山頂までの中間地点です。
ゆるやかな国師ヶ原をしばらく歩きます。
役小角像
「えんのおづぬ」と読むそうです。あの陰陽師・安倍晴明のような人物でもあり、日本の山岳信仰・修験道の開祖ともいうべき人物でした。
登ります。
乾徳山が見えてきたようです。
月見岩
奇岩、巨岩の多い乾徳山。この辺りからこのテの岩が多くなります。
振り返ると塩山や勝沼の町が見えますが、実はこの場所、晴れていれば富士山のビュー・スポットなのです。
空は曇り空。テンションが上がらない。
とにかく山頂に向かって進みましょう。
道標があります。
扇平
山頂まであと1時間。
手洗石
扇平のそばにあった岩。
そして上がるにつれてガレ場、巨岩が多くなります。しかしこれはまだ序の口。
クサリ場出現❗ ここが地獄の一丁目。
髭剃岩
これは髭剃岩の割れ目。人一人が入れるかどうかという隙間です。
奇岩、巨岩が連なる稜線。それが乾徳山❗
ハシゴで降ります。
カミナリ岩
ここも凄いクサリ場。
ロープを伝って降ります。
こちらの岩は‥‥❓
胎内
たしか筑波山にも「母の胎内くぐり」という巨岩がありました。「くぐることで生まれた姿に立ち返る」という宗教上の意味があったのですが、ここも同じような意味があるのでしょう。
さらに進みます。
鳳岩
最大の難所です。
この凄いクサリ場をご覧ください。
ほぼ垂直のクサリ場❗
これまでにアルプスなどでもクサリ場がありましたが、ここのクサリ場は今までで一番きつかったです。
クサリ場、終わりました。
そして、山頂に着いたようです。
乾徳山 標高2031m
ちなみに、最後の鳳岩のクサリ場ですが、迂回路もあります。クサリ場が嫌な人はそちらを使うといいでしょう。
山頂からの眺望。本来ならば360°の大展望なのですが、恨めしや今日の天気。
ここ、方角的に富士山が見えるんだろうな。悲しいです。
山頂の神様。なんにしても無事登頂できたことにお礼しましょう。
さて、下山。早速、ハシゴとクサリがあります。
少し歩くと‥‥、
分岐に出ます。高原ヒュッテと国師ヶ原(先程通りました)に向かい徳和へ下りる道と、黒鉄山へ向かう道に分かれます。もちろん徳和に下山するのですが‥‥、
黒鉄山に向かって少し歩くと、乾徳山の北峰があるようです。せっかくだから行ってみましょうか。
樹林の中を歩きます。
何か掛かっています。
乾徳山北峰 標高2016m
見晴らしの全くないピークでした。
分岐に戻ります。
ここから高原ヒュッテ、国師ヶ原に向かい、車を停めた徳和に下りるのですが、ガレ場の急下降があるようです。
チラッと覗く展望。あれは南アルプスです。これが今回唯一感動した眺望でした。
ガレ場の下りになります。長い長い下りです。
傾斜も急です。慌てず慎重に歩きます。これを登りで歩いたらキツイでしょうね。
1時間ほど歩くと、傾斜がゆるやかになりました。
何か建物の屋根が見えます。
高原ヒュッテ
避難小屋です。宿泊する人も結構いるそうで、綺麗に使われています。
高原ヒュッテから少し歩いて‥‥、
道標が見えます。
国師ヶ原
先程通った場所。戻ってきました。
振り返ると枯れた木々の間から乾徳山が見えます。
ここから徳和までは、登りで歩いた道を戻ることになります。
錦晶水
駒止
紅葉わずかに見ることが出来ました。
しかし紅葉シーズンは終わり。ご覧の通り、落葉で登山道が埋もれています。
見覚えのある看板です。
乾徳山登山口
下りてきました。
ここからは林道歩きです。
人家が見えます。徳和の集落に戻ってきました。
乾徳神社
無事に下山できました。神様ありがとう。
ここ徳和では渓流釣りもできるみたいですね。奥の方に徳和渓谷があるんです。
徳和駐車場
ゴールです。スタート地点に戻ってきました。
歩行時間6時間19分
今回はマイカーを出動させたのですが、ここまではバスで来ることも出来ます。
これは山梨交通バスのバス停。JR中央線・塩山駅から西沢渓谷行きバスに乗ります。西沢渓谷ハイキングのために運行されているバスなので、平日は運休の時もありますので確認して利用してください。
こちらは山梨市民バスのバス停。JR中央線・山梨市駅から発着します。時間が遅いので、往路に使うより、下山して帰りに乗るのがいいと思います。
今回、せっかくマイカーで来たので、帰りに温泉に立ち寄りました。そちらもご紹介させていただきます。
塩山温泉
JR中央線・塩山にある温泉です。西沢渓谷や大菩薩の下車駅・塩山に温泉があるんですねぇ。ご存知でしたか?
同じ山梨県の石和温泉のようなにぎやかな温泉街ではありませんが、いくつか温泉旅館があります。
立ち寄ったのは井筒屋別館 ☎0553-33-2192
日帰り入浴可。入湯料500円。
ボク一人だけだったので、家族風呂に案内されました。
ボディシャンプーではなく固形石鹸というのが珍しい。
貸し切り温泉で極上❗ いいお湯でした。
閲覧ありがとうございました。コースタイム詳細はHPをご覧ください。
YAMAPの活動日記です。
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