夏山第2弾 白馬は雲の中でした😢
栂池登山口
長野県白馬村の栂池(つがいけ)高原。新幹線の長野駅からバスで、さらにゴンドラリフト、ロープウェイに乗り継いでやって来ました。
今回訪れるのは、北アルプスの白馬連峰。スキー・リゾートとしても人気がありますし、そもそも「白馬」という名にインパクトがありますから、山全然興味ないという人でも名前くらいは聞いたことあるんじゃないでしょうか。
白馬連峰には深田久弥の「日本百名山」の白馬岳を筆頭に、杓子岳、白馬鑓ヶ岳があり、これらを「白馬三山」といいます。ここ栂池からスタートして三山を縦走し、雲上の露天風呂「白馬鑓温泉」に立ち寄り下山するというのが今回のコースです。行程は2泊3日。
また長くなるのかなぁ‥‥‥。
1日目:栂池から大池まで
登山スタート。今日は白馬大池まで歩きます。途中に白馬乗鞍岳を登ります。
結構急な登りが続きます。
天気はご覧の通り。殆どガスの中でした。
チングルマです。まだ見れるとは思いませんでした。
木道に出ました。
天狗原
高層湿原が広がります。
しばらく木道歩き。
ミヤマアキノキリンソウ。山は秋の装いになりつつあります。
木道は終わり、ガレ場の登りになります。乗鞍岳への登りなのでしょう。
雪渓です。
またチングルマ。
ツリガネニンジンです。
ケルンが見えます。山頂のようです。
白馬乗鞍岳 標高2469m
どこがピークかはっきりしない広い山頂です。
展望はご覧の通りです。
山頂を離れ、ゆるやかに下って行くと‥‥。
白馬大池
北アルプス山中では、風吹大池に次ぐ大きな池です。
白馬大池山荘
白馬大池のほとりに建つ今晩の宿泊地。
夕食はカレーとコロッケでした。
2日目:白馬三山縦走。雲上の温泉へ
朝の大池山荘。今日は白馬三山を縦走するロングコース。早出します。
2日目のこの日、楽しみにしていることがありました。白馬岳下山後、白馬山荘に立ち寄ること。そこには山頂レストラン「スカイプラザ白馬」があり、食事だけでなく喫茶もやっています。ケーキセットもあるようで、営業時間5:15~20:00となっています。雲上の喫茶でケーキセット🍰☕‥‥。これは行くしかない❗
天気は今のところいいですね。ただ天気予報は☁️曇り予報。いつまで展望が楽しめるか?それに雨降りも怖いところです。
確かに進行方向、雲が漂っています。
振り返ると朝日の中の白馬大池。
爽快な稜線歩き。今のうちに眺望を楽しんでおこう。
ハクサンフウロ
ウサギギク
種子になったチングルマ
ピークに着いたようです。
小蓮華山 標高2766m
山頂標識と別に剣が立っていました。
展望は‥‥。ガスに覆われてしまってます😢。
次に向かうは白馬岳。天気が良ければその雄姿が見られると思うのですが、立ち込めるガスでこの通りです。
ライチョウが現れました。
一瞬雲が切れました。
あそこに見えるのは富山湾でしょうか?
三国境
雪倉岳~朝日岳~小川温泉へと歩くコースとの分岐。これは凄いコースです。
再びガスの中を歩きます。白馬の姿を見たい。
この花の名前は不明です。現在のところミヤマシオガマかな、と思っているのですが‥‥。ご存知の方、教えていただけたら幸いです。
またライチョウです。
チシマギキョウでしょうか?
タカネツメクサかな? 何にしても、天気が悪いと、可憐な高山植物がせめてもの救いです。
依然としてガスの中。
どうやら山頂のようです。
白馬岳 標高2932m
今回の山旅の最高峰。しかし、ガスの中じゃあテンション上がらない。
休憩はしたけど長居は無用。早く白馬山荘に下りてケーキセット食べよ。
ガスの中、白馬山荘が見えて来ました。
だけど‥‥‥、あれっ❓
雲が切れそう。
素晴らしい❗こういう景色を見たかったんだ❗
この山は剱岳(つるぎだけ)。北アでも指折り数える名山で、遭難者多い険しい山です。
この景色が見られたことが今回の山旅の一番の思い出になりました。
白馬山荘
で、やって参りました❗ ここは多分、日本で一番設備が良くてゴージャスな山小屋。
そしてここが「スカイプラザ白馬」。白馬山荘にある山頂レストラン。
ケーキセット、ケーキセット🍰☕❗
店内です。テーブルにリュックを下ろし、注文しようとすると、
「ただいまの時間、売店のみの営業です。喫茶は10時からです」
無情な一言‥‥‥。
何でこうなるんだぁ❗
家に帰って「白馬山荘」のHPを見ると、確かに「※8:00〜10:00は清掃のため、売店のみ営業いたします。」とありました。それにしても無念❗
ケーキセットを引きずりながら次へ進みます。白馬三山の杓子岳、白馬鑓ヶ岳へ。
左に見える山小屋は白馬岳頂上宿舎。村営ですが、聞いた話では夕食がごちそうだそうです。
こう見ると天気いいじゃないかと思われるでしょうが、これは一時的。少なくともこれから向かう杓子岳、白馬鑓ヶ岳は雲の中で見えませんでした。
丸山 標高2768m
途中にあった小ピーク。
まずは杓子岳へ。こんな天気では、本当に可憐な花々が救いです。
杓子岳への登り。
山頂が見えて来ました。
杓子岳 標高2812m
次は三山の最後、白馬鑓ヶ岳。
コマクサです。高山植物の女王。
今回の山旅、最後の山 白馬鑓ヶ岳への登り。
ミヤマアズマギク
山頂に着いたようです。
白馬鑓ヶ岳 標高2903m
三山を制覇出来ました。しかし、とうとう山頂からの眺望を拝めず。残念❗
山頂を後にして下山です。
道標が見えます。
鑓温泉分岐
ここから今日の宿泊地 白馬鑓温泉小屋に向かいます。
途中で出会った花たち。ウメバチソウ、ミヤマアキノキリンソウ、チングルマ、ウサギギク、ヨツバシオガマ、クルマユリ。
雲間からチラッと見える稜線。
さらに雲が動き、稜線が姿を現しました。あそこを歩いていたんだなぁ。
「鎖場注意❗」。この先は今回のコース一番の難所です。
木々の丈も少し高くなってきたみたい。まだ鎖場現れず。
沢が流れています。ここからは水の音を聞きながらの歩行になります。まだ鎖場現れず。
また「鎖場注意❗」。いよいよ鎖場です。
滑落した人もいたみたいです。鎖場は初めてではありませんが、一応慎重に行きましょう。
また「鎖場注意❗」。しかしこれは、これから登る人のために書かれた物。どうやら鎖場は終わったようです。
山小屋へ急ぎましょう。雨に降られるかもしれない。
雪渓です。
山小屋が見えて来ました。
また鎖場です。この辺、少し危なっかしい箇所がありました。
そして今日の山小屋に到着。
白馬鑓温泉小屋
山のいで湯の山小屋です。
温泉は混浴の露天風呂でした。一応、女性用に内風呂はありましたが、露天風呂の方がいい人は水着で入っておりました。
夕食です。ハヤシライスとハンバーグ。
長かった2日目、終わりです。しかし、ケーキセット🍰☕食べたかった‥‥。
3日目:猿倉への下山
3日目。最終日です。今日は登山口の猿倉へ下山するだけ。
まだ5時前です。晴れていればもっと明るいのですが、曇っているので暗い。
この日は朝食の代わりにお弁当を貰い、早出しました。早く下山して、白馬の街でゆっくりしたかったのです。
空には雲。これでは今日も山の上はあまり良くないみたいです。
猿倉に向かって歩きます。
猛毒のヤマトリカブト。
また雪渓です。
流れの激しい沢を渡ります。
猿倉への予想歩行時間は約3時間半。下山といっても下り一辺倒ではなく、結構アップダウンがありました。
花たちもいつまで見られるだろう?
はるか遠くに下界が見えます。まだまだ遠い。
ギボウシです。
振り向くと、昨日の鑓温泉小屋が小さく見えます。
一瞬雲が切れ、白馬の稜線が見えました。
この頃になると、これから登る人たちとすれ違うようになりました。
長い猿倉への道。しかし傾斜がなくなってきたように感じます。
歩いている人が見えます。違う登山道と合流のようです。
この道は有名な大雪渓を歩いて白馬岳に登る道です。その道と合流しました。
ゴールの猿倉までもう少し。
林道からまた山道になりますが、
ほどなく建物が見えて来ます。猿倉の山小屋でしょう。
猿倉登山口
白馬岳の玄関。2泊3日の山旅、ゴールです。
山小屋でいただいたお弁当、焼肉弁当でした。なかなか豪勢です。
ここから白馬駅行のバスに乗ります。
歩行時間
1日目:2時間44分
2日目:8時間25分
3日目:3時間33分
コースタイム詳細はHPをご覧ください。
YAMAPの活動日記です。
JR白馬駅前から。天気が良ければ白馬連山が見られるところなのですが、ご覧の通りです。今日も山の上はあまり良くなさそうです。
白馬駅前のお食事処でコーヒーとアップルパイを。白馬山荘で食べられなかったケーキセットの代わりです。
最後に。我が家の玄関に飾っている壁掛けです。白馬村の木彫作家・宮島勝さんの作品です。
昔、妻と唐松岳登山と白馬周辺のドライブ旅行に来た時、宮島氏の工芸館に立ち寄りました。宮島氏の作風を気に入った妻がお願いして作っていただいた物がこれです。白馬三山とこぶしの花をモチーフにしています。
長いブログになりましたが、、最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございました。
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